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浴衣の着方簡単マスター!自分でできる浴衣の着方を徹底解説

夏の風物詩である浴衣。美しく着こなせたら素敵ですよね。実は浴衣は着物よりも簡単に着ることができます!このコラムでは、初心者の方でも分かりやすいように、基本から応用まで浴衣の着方を動画や画像で丁寧に解説します。

はじめに:誰でも簡単に着れる!浴衣の魅力

浴衣は日本の伝統衣装の中でも比較的簡単に着ることができる夏の装いです。着物のように複雑な下着や小物が少なく、手順も簡素化されているため、初心者の方でも挑戦しやすいのが大きな魅力です。

自分で着られるようになると、急な誘いや旅行先での浴衣イベントに気軽に参加できるうえ、体型や好みに合わせた微調整ができるため、より美しく、快適に浴衣を楽しめるようになります。

浴衣を着る前の準備:必要なものと確認事項

必須アイテム

  • 浴衣
  • 半幅帯(または兵児帯)
  • 腰紐(2〜3本)
  • 伊達締め(1本)
  • 肌着(ゆかた用下着)
  • 前板

あると便利なアイテム

  • コーリンベルト
  • ウエストベルト
  • トリプル仮紐(三重仮紐)

事前準備:着る前のチェックポイント

  1. 浴衣のサイズが自分に合っているかを確認(自分の身長と同じ長さがベストです)
  2. 浴衣にシワやヨレがないかをチェック
  3. 小物の状態も確認(特に腰紐や帯)
  4. 着付けを行う環境を整える(全身鏡、十分なスペース、適切な室温)

浴衣の着方:※動画で分かりやすく解説

帯の結び方:定番の文庫結びをマスターしよう※動画

帯の種類と選び方

浴衣に用いる帯には、主に「半幅帯」と「兵児帯」の二種類があります。

半幅帯

幅が約15〜18センチの比較的細めの帯。形が崩れにくく結びやすいため初心者におすすめ。

兵児帯

幅が約30〜40センチとやや広め。柔らかい素材で結び方のアレンジがしやすい。

半幅帯の基本的な結び方 ~文庫結び~

半幅帯のアレンジ方法  ~リボンパタパタ結び~

兵児帯の簡単でカワイイ結び方 ~プリーツ結び~

↓色々な帯結びのスタイルをわかりやすく解説!詳細はこちらからご覧ください↓

ゆかた日和着付の扉
【動画で解説】浴衣の帯結び|初心者向け簡単アレンジ10選

浴衣の着こなし:ワンランク上のテクニック

着崩れ防止のコツ

  • 浴衣スリップを着用する。下着の透け防止にも役立ちます
  • 和装ブラを使用して凹凸を無くす。スポーツブラでも代用可
  • コーリンベルトを使用して衿元が開かないようにする
  • 腰紐の代わりにウエストベルトを使用する。お腹の苦しさが軽減し、着崩れ防止にもなる
  • 帯をしっかりと結ぶ
  • 歩く歩幅を小さくする

ゆかたの着こなしアドバイス

女性の場合

  • ぽっちゃり体型:衣紋をしっかり抜く。ヘアスタイルはアップにすると首が長く見えすっきりとした装いに
  • 痩せ型:シワがでやすいので、着方に注意。結んだ腰紐周りの余った布は両脇に集めてタック折にする。肌着や補整があるとなお良い
  • 大人の方:長襦袢を着て、夏の着物風にコーディネートすると大人の装いになります 

男性の場合

  • 丈は自分に合ったものを着用。足の甲にかからない。足首が見えない程度がベスト
  • 胸元が開かないようにSピンを使用する。VネックTシャツを着用するのもおすすめ。汗を吸ってくれるので不快感が軽減し、汗染みも気になりません
  • 帯位置は骨盤あたり(おへそ下)で着る。後ろの帯の結びめは左右どちらかに寄せる

子供の場合

  • 安全のため、着丈が長くならないように着る
  • Tシャツなどインナーを着る。汗を吸って不快感を軽減します
  • 下前を巻き付けない(折り返す)。これは性別、年齢問わず着付けのコツです。巻き付けてしまうと歩きにくくなり、着崩れの大きな原因にもなります

足元の着こなし ~下駄の選び方ポイント~

女性の場合

  • 下駄のサイズは、下駄の台から2㎝ほどかかとが出るものも選ぶ。ゆかたの裾を踏まないようにするため、かかとが出るのが基本(着物の場合も同じ)
  • 鼻緒が痛い場合はレース足袋を履く

男性の場合

  • 下駄のサイズは、女性と同じで下駄の台から2㎝ほどかかとが出るものも選ぶ。ゆかたの裾を踏まないようにするため、かかとが出るのが基本(着物の場合も同じ)
  • 足の指が下駄から出る場合、問題はありませんが、気になるようでしたら、四角い形の台や広めの台を選びます
  • 下駄の台は汚れが目立ちにくいものを選ぶ

子供の場合

  • 下駄のサイズは、安全のため足がおさまるものを選びます。大人と違い、着丈を短く着るので裾を踏む心配はありません
  • 鼻緒は柔らかいものを選ぶ
  • サンダルを選ぶ方も多い

浴衣を着た後のお手入れ方法

洗濯方法

  1. 本だたみをしてさらに三つ折りにしてネットに入れます
  2. 手洗い、もしくは洗濯機のおしゃれ着洗いコースを選びます
  3. ゆかた単体で洗ってください。色映りを防ぎます
  4. お湯洗いはしない。縮みの原因になります
  5. 中性洗剤を使う
  6. 脱水は短時間(30秒~1分)にする。型崩れの原因になります
  7. つけ置き洗いはしない。色落ちの原因になります
  8. 広げて陰干し。乾燥機は使わない。縮み、型崩れ原因になります

保管方法

  1. 完全に乾かし、必要に応じてアイロンをかける
  2. 湿気と直射日光を避け、風通しの良い場所で保管
  3. たとう紙や桐箱を使用するとなお良い
  4. 着用前には取り出して風を通す

Q&A

一人で浴衣を着るコツは?

鏡を見ながら着ることをおすすめします。目視をしながら着ると崩れる原因になるので鏡を見ながら姿勢よく着ることが重要です。

浴衣に合う髪型は?

うなじが見える涼しげなアップスタイル、お団子ヘア、編み込みハーフアップなどがおすすめ。

浴衣を着た時の歩き方は?

姿勢を良くして小股で歩き、階段では裾を少し持ち上げると安全です。

浴衣に合う帯の選び方は?

浴衣の柄に使われている一番少ない差し色を帯に持ってくるとバランスの良い統一感のある印象になり、差し色を小物(飾り紐や巾着・下駄)に取り入れるとさらにセンスの良い上級のコーディネートに仕上がります。

ゆかたの色柄に迷ったら?

ゆかたは夜に着ることが多いので迷ったら明るい色を選ぶとよいのではないでしょうか。また、少し若いかな?くらいの色柄を選ばれても夜に華やかで着映えして見えます

ゆかたの着こなし

最近では兵児帯を使用した着こなしが流行となりつつあります。大人の兵児帯と呼ばれていて結びやすさとお値段でも重宝され選ばれています。

浴衣を着た時の暑さ対策は?

肌着の着用やきちんと補整することです。暑いときは一枚でも着るものを省きたくなりますが、汗を吸ってくれるものを着用しておくことが大事です。汗のべたつきや不快感を軽減してくれることによって実際の体感温度も下がります。

まとめ:浴衣を着て、夏の思い出を作ろう!

浴衣の着付けは基本を理解し練習すれば、誰でも美しく着こなせます。自分で着られるようになると、浴衣祭りなどの夏のイベントがより一層楽しくなり、特別な思い出が作れるでしょう。

友人や家族と一緒に着付けを練習したり、お互いに手伝ったりしながら上達していきましょう。何よりも大切なのは「楽しむこと」です。完璧を目指しすぎず、浴衣を着る喜びを感じながら、素敵な夏の思い出を作ってください!

ゆかた日和着付の扉
【動画で解説】浴衣の帯結び|初心者向け簡単アレンジ10選